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エボシガイ属の一種 Lepas sp. 産地 : 1、南知多町内海 2、南知多町小佐農地用造成地 丸みを帯びた三角形の殻板からエボシガイ科のエボシガイ属の楯板と判断される。エボシガイは肉茎部が流木などに付着し浮遊生活をする。黒い炭質物に付着している標本(エボシガイ2)は当時の生活様式を物語っていて、流木に付着したエボシガイやコケムシ・カキなどの化石が見られる。 |
・ シオムシ属の1種 Tecticeps? sp. (コツブムシ科) 産地 : 南知多町豊浜 |
・ チタスナモグリ Callianassa titaensis (スナモグリ科) 産地 : 南知多町小佐 師崎層群の甲殻類化石中、最も多産する種類で、多くは第一胸脚が見つかる。第一胸脚は著しく左右不相称で、ノジュールに大きい方の第一胸脚が含まれることが多い。日間賀累層・豊浜累層・山海累層から広く見つかる。まれに胸部・腹部の保存されている化石も見つかる。この標本もほぼ全体が保存されている。 |
・ チュウコシオリエビの1種 Munida sp. (コシオリエビ科) 産地 : 1・3、南知多町岩屋 2、南知多町山海 コシオリエビ科の属する十脚類異尾亜目は、タラバガニやヤドカリを含む甲殻類である。現生のチュウコシオリエビの仲間は水深50m〜数100メートルの深い海に生息している。甲面に複数の横溝が見られる。他の中新世の地層からも見つかる。 |
・ ミズノテングエビ Mizunotengus makiguchimai (コシオリエビ科 新属新種) 産地 : 1・2、南知多町岩屋 シンカイコシオリエビはチュウコシオリエビに比べて生息深度が深く、深海の代表的な底生生物である。甲面は微細な顆粒でおおわれている。標本2には体長の5倍に達するはさみ脚が保存されている。 |
・ コウナガカムリの1種 Dicranodromia sp. (コウナガカムリ科) 産地 : 南知多町岩屋 カニ類(短尾亜目)中でもっとも原始的な種で、円筒状の甲羅を持つ。現生の種も極めて稀な種で、発見個体も少ない。腹部が甲の中に納まらない。 |
・ ムツアシガニの1種 Hexapinus sp. (ムツアシガニ科) 産地 : 南知多町小佐 甲は横長の四角形で、甲面は浅く広い溝で広域に分けられていたらしい。また、現生のムツアシガニ類に見られるような針穴状のくぼみが多数ある。歩脚は比較的太く、短い。甲幅約10oの小型種であるが、成体と思われる。 |