第2回電脳展示会
師崎(もろざき)層群の化石


始めに

1993年に発刊された"師崎層群の化石"−愛知県の化石(第2集)−は1983年に知多郡南知多町の農地造成地から発見された大量の化石をベースに、それ以前に発見されていた標本やその後続々採集された標本を加え研究されました。
今回電脳展示会で公開するに当たり、当時撮影されたカラースライドをもとに前出の"師崎層群の化石"から簡単な解説をつけました。

師崎層群

師崎層群は新生代第三紀中新世前期(約1800万年前)〜中期(約1500万年前)に堆積した地層で、名古屋市の南、知多半島南部地域・日間賀(ひまか)島・佐久島に分布している地層です。下部から日間賀累層・豊浜(とよはま)累層・山海(やまみ)累層・内海累層に区分されています。多くの化石は豊浜累層から山海累層にかけて発見されました。このうち山海累層から発見された動物群は漸深海帯に生息していた生物が多く含まれていました。
師崎層群の露頭


PART1 甲殻類